「足をひねってから、しばらくして、膝全体が突っ張ったような感じになって…。痛くて正座ができなかったんです。右膝が大きく腫れ上がっていました。」
こう語るのは膝関節水腫(ひざかんせつすいしゅ)”と診断された患者さんの一人です。
膝が曲がりにくく、正座ができないほどの痛みが何日かたっても治らないため、病院で診察を受けたところ、このように診断されたそうです。
水腫とは、身体の組織液が異常に多量にたまった状態を意味します。
その名の通り、膝関節水腫は、膝関節にある液体・関節液が異常にたまり、膝が腫れてしまう病気です。
膝の関節は、滑膜という膜に覆われています。
その内側には、膝の動きを滑らかにする潤滑油・関節液があり、この働きで、膝がスムーズに曲がります。
ところが、膝の関節が炎症を起こすと、滑膜から関節液が大量に出てしまいます。
たまった関節液は、非常に粘り気が少ない為、潤滑油の役割を果たしません。
そのため、関節の炎症が長引き、痛みを感じると言われています。
患者のMRI写真を見てみると膝や、骨と骨の間に水が多くたまっているのがハッキリと分かります。
膝関節水腫は、放っておくと更に症状の重い、変形性膝関節症になって、膝が曲がらなくなってしまうこともあります。
厚生労働省の調査によると、変形性膝関節症患者は約1000万人とも言われています。
次の3項目の内、該当するものがある方は要注意です。
@正座する時、膝に違和感を感じる
A立ち上がる時、膝に痛みを感じる
B膝が腫れている気がする
一つでもあてはまる人は、膝関節水腫を疑ってみた方が良いかもしれません。
膝関節水腫の予防するには、体重を減らして、膝への負担を軽くすることが必要と言われています。
また膝の筋肉を鍛える為に、椅子に座って片足を真っすぐに伸ばし、10秒間止める運動を、左右交互に10セット、朝昼晩行うと効果的です。
日頃から上記を意識するようにし、事前に防ぐことが何より重要です。