膝関節内骨折とは、転倒、転落、交通事故などにより、膝関節に外力が加わった為に起こる膝関節内の骨折です。
このような場合、できるだけ正確に関節面の骨折部を元の状態に戻す必要があります。
骨折の治療は整形外科において、最も大きな領域と言えるでしょう。
しかし一言で骨折治療と言っても、その難易度は症例によって大幅に変化します。
難易度の高い骨折治療に関しては、医療が高度に発達した現在でも、いまだに多くの問題を抱えているのが実情なのです。
関節内骨折は最もよく遭遇する、治療に難渋する骨折であると言われています。
術後の疼痛、関節拘縮、関節の不安定性を防止する為には、骨折に伴う関節の変形、不安定性、関節軟骨表面の損傷変形などの正確な整復と固定が不可欠です。
その際に、関節鏡を用いて関節面を見ながら、骨折部をより正確に戻す方法が用いられます。
関節鏡とは、関節の中を詳しく調べるための小さな内視鏡カメラのことで、ファイバースコープのひとつです。
世界に先がけてわが国で開発されたこのカメラとその応用技術は、25年も前から行なわれてきました。
膝関節では半月板摘出、半月板縫合、関節鼠摘出、滑膜切除、十字靭帯再建、関節内骨折骨接合などの手術頻繁に活用されています。
手術の間、患者さんも一緒にモニターを見られることから、手術の内容を十分理解することができ、とても安心できると評価されています。
更に切開した皮膚のキズは小さいので縫合する必要がなく、シャワーや入浴もでき、膝の痛みは手術直後から軽くなっていくと言われています。
膝の痛みで困っている方は、一度このような関節鏡治療を実践している整形外科に相談してみるのも手ではないでしょうか。
ただし、このような技術をもってしても、関節内骨折はやはり難しい治療です。
固定が長期に及ぶ事が多く(一般的に7〜8週)、膝の拘縮によるリハビリは必要不可欠なのです。