「年齢とともに膝関節の痛みが強くなってきた」 と訴える人は少なくありません。
痛みがあると、誰しも無意識のうちにそこを庇ってしまい、体を動かさなくなりがちです。
しかし、それはますます症状を悪化させるという悪循環に繋がってしまいます。
膝関節は日々歩く為に動かす箇所ですから、痛みがあると、日常生活に与える影響も甚大です。
膝関節痛の原因は人それぞれですので、決して自己判断せず、まずは早めに整形外科を受診することが大切です。
そしてきちんと原因を突き止め、病状を把握した上で適切な治療を始めましょう。
ここでは、一般的なものに関してのみ、述べたいと思います。
痛みの発生には様々なパターンがありますが、大きな要因としては、軟骨がすり減る、関節包が引っ張られる、等が挙げられます。
関節は、骨と骨との「継ぎ目」の役目をしています。
継ぎ目部分には関節軟骨があり、骨と骨とがぶつからないようにしています。
また、関節をすっぽり包んでいる関節包は、軟骨に栄養を供給するとともに、骨同士の摩擦を軽減し、関節を滑らかに動かす為に必要な滑液を分泌しています。
上記のように、潤滑油的な働きをするものが正常に機能しなくなることで痛みが発生するのです。
関節は、身体の中に140箇所もありますが、その中でも膝関節は、2本足で歩く人間にとって体重や重力の負担が大きくかかっている部位です。
それだけにさまざまな障害が生じやすいのです。
痛み発生のメカニズムに関しては、イメージが湧いてきたのではないでしょうか。
続いて膝関節痛の誘因を知ることで、予防に繋げましょう。
@老化
年齢とともに筋肉が衰え、膝の一部に負担がかかり、軟骨が老化します。
70〜75歳の人では5割以上の人が膝に障害が見られます。
A肥満
歩く時は、体重の3〜5倍の重さが膝にかかります。
Aさんより10キロ体重の多いBさんの場合、50キロもの余分な負担が膝にかかっていることになります。
BO脚
足がまっすぐな人は体重を膝全体で支えますが、O脚の人の場合、重心が膝の内側に集中する為です。
C姿勢の悪さ
姿勢が悪いと膝に部分的にストレスがかかり、歪みやずれが生じます。
その結果、膝関節だけでなく股関節や背骨にまでも歪みが生じ、全身に悪影響を及ぼします。
D成長期の過度なスポーツ
骨が弱い成長期に、膝に負担のかかる運動を続けると、関節に負担がかかり、軟骨が弱くなると言われています。