近年の高齢化社会にともなって、“膝痛”の人が増え続けています。
60歳以上では、女性の40%、男性の20%が変形性膝関節症と診断されています。
加齢、肥満、外傷等様々な要因により、膝関節の破壊に伴って炎症を起こし、膝の腫れや熱感・痛みが現れ、体重や身体の動きによって生じるストレスが長い間膝に作用して膝関節の軟骨を壊し、ゆっくりと骨の変形が進んでいく疾患が“変形性膝関節症”です。
初期の立ち上がったり、歩き始めるなどの“動作開始時痛”に始まり、病変が進行するにつれて、歩行時痛、階段昇降時痛、可動域制限、腫脹、熱感、変形、関節周囲の筋肉の萎縮が出現します。
最終的には歩行が困難な状況に陥ることもあります。
治療法としては、大きく保存的治療と外科的治療に分かれ、手術等の外科治療は、保存的治療に効果が見られなかった場合にのみ行われます。
全ての患者が通る道である、保存的治療には次の4つがあげられます。
@日常生活指導:杖などの使用、減量
A薬物療法:消炎鎮痛剤、外用剤、関節内注射
B理学療法(身体に障害のある人に対し、運動療法・マッサージなどにより、リハビリテーションとして行う治療)
:温熱療法、運動療法、筋力強化
C装具療法:足底装具、支柱入りサポーター
上記の中でも病気の進行防止と症状の改善には、Bの理学療法で行われる、筋力強化は最も重要な保存的治療と言われています。
筋力強化の三大原則を挙げてみましょう。
@毎日続けること。
A筋力強化をしている筋肉(太ももの筋肉)を意識すること。
B無理はしないこと。
理学療法とは、何より自分で努力することです。
マッサージだけやって、楽になったと感じているようでは、いつまでたっても根本的な解決にはなりません。
理学療法士にきちんと教わって、日々根気強くふとももの筋肉(大腿四頭筋)強化を行うことが重要です。
訓練開始後3カ月ぐらいで、効果が出る例が多いようです。
したがって最低3カ月は、きちんと行うことが求められるでしょう。
ただし、終った後かえって膝が痛くなるようでは、それはやりすぎです
自分の体力と相談しながら、ペースを掴み、毎日コツコツ行なうことが何より大切です。